「長淵剛」と書いて「おとこ」君

西加奈子「ミッキーたくまし」(2009)。
月姫と書いてかいてかぐやちゃんや、宇宙と書いてコスモくんなど、
いわゆるキラキラネームの今後を小察し、


  (前略)「長淵剛」と書いて「おとこ」君や、
  「奥井香」と書いて「プリンセス」ちゃんなどが
  登場するかもしれません。



どははは。
これ、ほんとに誰かやらかさないかなあ。



あれ? 使える漢字には制限はあるが
その漢字はどう読んでもいい、というのが名づけのルールというが、
ひらがな・カタカナを別の読み方するのはダメかしら。
「ゆうたろう」と書いて「にせゆうじろう」と読ますみたいな。
ダメか。いや、
劇団ひとり」と書いて「かわしましょうご」と読ますのは可能か、と
思ってしまったもので。


カタカナの中で、いいや漢字だと言い張れるもの。
えーと、アから並べて


エ カ タ ト ニ ハ ロ ー 


たとえばこの おしりの3文字、
はち、くち、いち、「八口一」、と書いて「ちーす」ちゃん。
これなら受理されますな、確実に。



八口一(やぐち・はじめ)。いてもおかしくない。



それにしても西加奈子の文章はたのしい。


  まあ、大人になると酒を飲むので、それで意味がわからなく
 なってしまうこともあり、飲み屋でよく、何をそんなに怒って
 いるのだという人、いますよね。
  私です。



わはは。
なんか、わかぎえふの娘さんとか(いたとしたら)
こんな感じではないかしら。


■いったいアメリカという国はパンが主食な癖に、まずい。
 そればっかり食うんなら、もっと美味く作れ!と
 海原雄山が怒っていますよ。
           (「ミッキーたくまし」)