カンヌ逃げ
ブルータス糸井重里特集。
コピーライター谷山雅計と糸井重里の対談にて。
「全体」を引き合いに出すことによって
自分のダメさをごまかしている人たちがいる、と谷山。
(前略)さっきのカンヌの例で言うと、日本が
ダメだった時に、「ほら、日本で誰それがすごいとか
言ってるけど、海外に出ればみんなダメなんだよ」とか
言って、そういう人とダメな自分を均質化している
人たちがいるんです。「カンヌ逃げ」って言ってるんですけど。
だはー。
たしかにかっこわるいぞ、その、カンヌ逃げメンタリティ。
みんながダメなんじゃない。ダメなのはいつも自分ひとりだ。
「夢は逃げない。逃げるのはいつも自分だ。」(高橋歩)の
フォーマットを寸借していってみました。
■谷山「僕は、コピーって現金輸送車だと思っているんですよ。
1憶円の積み荷を積んで、それを1億円のまま届けることなら
誰にでもできる。(中略)向こうに届ける間に2憶円か
3憶円に増やして持っていく、という観点がないと、
コピーの仕事はできないと思うんです」
(ブルータス糸井重里特集号)
※※
■原爆被害を訴えてきた日本が、今後長きにわたり核の汚染を
地球に垂れ流すことになるとしたら、皮肉では済まされない。
(東京新聞110401発言欄 翻訳業三本さち子)
こどもたちに安心して育つことのできる環境を
手渡すことがどんどん難しくなっていくこと、
海を汚してしまったことに、ごめんなさいと
くりかえし思うこのごろ。この感じ方は、反動で
東電や避難指示をためらう政府への感情を
むやみに増幅させそうだ。いいかおれ。おれの
人格は、もともと下種なんだからな。