捨て犬って何ですか?

週刊文春100422。川上未映子のコラム。
川上が16歳の高校生と話していて捨て犬の話になったとき、


  「えっ、捨て犬って何ですか?」


と言われたという。
ああ、たしかに都会で育つと捨て犬は見ないのだろう。
捨てるに適した場所もなく、保健所にちゃんと?持ち込まれるのだろう。
で、その高校生に
捨て犬を連れて帰りたくて可愛くて、と体験を話すと件の高校生には
その連れて帰りたいという感覚がわからないし触れないという。


  「だって汚くないですか。捨て犬なんでしょ」


あううう。
そう、かもなあ。



おいらも昔の田舎の子らしく、犬を拾った経験がある。が、
まあ、高度成長期の子であるので、路上の段ボールとかではなく、
公園に設置されていた、


  不用犬ポスト


の中にうごめく真っ黒な子犬を5匹だったか6匹だったか。
「不用犬ポスト」の名にいきどおりまとめて連れて帰ったはいいが
風呂場に放ってほおかむり。見つけた母親が絶叫したっけ。
貰い手さがしもぜんんんぶ親任せ。ひどい話だ。