料理通信
「料理通信」5月号を買ってみた。
ああ、この雑誌名、
レストラン、食材、デリから茶道まで を広汎にひっくるめる言葉を
消去法で選んだ結果の「料理」、
やもしれぬが やはり少々苦しい。
料理 には、“外食感”が足りないせいだ。
バックナンバー眺めても、7割がた外メシ ラインの構成だものなあ。うーん。
※※
で、その中の記事、「京都人に訊く「客の心得」」。
京都人の吉岡幸雄に、“一見さんお断り”文化の町、京都での暗黙のルールを尋ねたら。
吉岡 「一見さんお断り」なんて料理屋さん、僕は聞いたことないよ。
−−えっ…。
吉岡 自分とこの名刺に『要紹介』って書いてあるような店、僕は見たことないな。
と。のっけから、いけず がサクレツ。
吉岡 (もしガラガラの店で「満席どす」と言われてもそれは)一見さん断るという
意味じゃなくて、多くはいつも来てくれる馴染みの客を断らなきゃいけない
事態を避けようとしているんじゃないかと思うね。
…。
インタビュアー氏の苦労はお察しするが、
もろもろの講釈を受け、ついには
−−目からウロコです。
と 全面降伏状態に。
京都では油断するとボロボロにされます、との暗黙のメッセージをおいらは発止と受け取った。