涙汗

1979秋の伝説のキャンプ?で、
長嶋監督が松本匡史をしごいてしごいて
「涙汗を流すような練習は必ず選手の自信になる」と言ったそうな。
(夕べの報道ステーションより)


涙雨の語構造ととらえると「涙のように流れる汗」だけど、
監督としては「泣きながら汗みずく」なのだろうな。


ひるがえって現在。
涙汗の辞書への採用例はまだないようだけど、
ほそぼそと命脈をたもち
ネット作文の中では、ニュアンス補足の括弧書き「(汗)」のバリエーションとして、


ふじゃらかかじゃらか(大汗)、かじゃらかそじゃらか(油汗)、そじゃらかなじゃらか(涙汗)


な使い方をしてる例を発見。
パニック化していく最終段階で、
目に涙をうかべて「もーどーしていいか!!」になっている感じがよーくでていて、
おお、チャーミングじゃわい。




ちなみに二番目の「油汗」は、教科書的には「脂汗」なのだろうけど、
流れとしては 大汗→油汗→涙汗 の さんずいライン、悪くないなあ、と思う。