女の肌は、短編小説である。

と、メナードの化粧品広告。


自分を脱ぎ、自分を取り戻し、未来の自分に輝きを贈与する。
上質な物語に読みふけったときに似た、穏やかな陶酔がここにある。


だって。なるほど。よくできている。


ビジュアルが、横になってちょっとうっとりしてる女性の肌のアップと
ノーアイディアなこととあいまって、
「かつての王道広告」なイメージがにじんでしまっているのがもったいないが。
アイディアは、やはり力のある表現の源泉なのだ。