世界のSF的ねじ曲げが、題名にまで及ぶ
ブルボン小林「マンガホニャララ」(2010)。
タイトルについて考察し
SFというジャンルはそれ自体すぐれた題名を生みやすい。
『一角獣・多角獣』『世界の中心で愛を叫んだけもの』
『地球の長い午後』など、世界のSF的ねじ曲げが、題名に
まで及ぶからだ。
おおっ。さすが「ぐっとくる題名」のひと!
しかし
世界のSF的ねじ曲げが、題名にまで及ぶからだ。
とはなんと端的な。
※
「ホニャララ」「ペケペケ」。
久米宏がかつて「ぴったしカンカン」でよくつかった
問題の“答え”を指示するタームをひっぱりだしてきて。
マンガについてのあれやこれ、つまり、マンガについて特段のシバリなく、
おもしろたのしく語りますよー、とそれだけを伝える、
この「マンガホニャララ」というタイトルもみごとよね。
※※
(猫の動静)
椅子に跳びのろうとしてあがれず、受け身のために体をひねることもなく、
背中からどたんと落ちて、ただぼーぜんと天井を見あげる様子につい笑う。すまん。