チカミチ

きのう蕎麦屋でめくったスポーツ新聞。
オートレース(ざっくりいうと、オートバイでやる競輪)のコーナー。
オートレースでは、選手が自分のつかうエンジンにそれぞれ愛称を、
たとえば若井友和選手なら


  モエルトウコン


なんて具合に、熱かったりクールだったり、自分の趣味大爆発だったりの
名前をつけているのだが、その中に


  チカミチ


というエンジン名を見つけた。
分類すればまあ、クール系ということになるのだろうけど、
このエンジンや路面状況、レース展開等にあわせ、なかなかいい走りをしますよ、俺、な
ぬけぬけとしたキャラクターが伝わってきて、
なんかこの選手、期待できるかもと思う。



オートレース界には44年ぶりに女子選手が誕生し、
そのデビューがきのうは一般紙でもとりあげられていた。
かの女子選手は、山の中に缶詰めにされ軍事教練式にしこまれる
新人教習所では丸刈りで過ごしたと書かれていた。
あー(とおい目)。


じつはおれ昔、この新人の教習所に泊りがけで取材で行ったことがあります。


教官には絶対服従
その教官は竹刀を持っていたりするし。
携帯電話はあらかじめ没収され。
すれちがう客人には大声であいさつ。
なにかと連帯責任。
食事は5分で終了。
買い物にも不自由し、指導にやってきた先輩レーサーが差し入れてくれるお菓子に感激する---。


当時(15年前)から規律がそうゆるんだとも思えないし
ほかの男子選手が全員丸刈りにされ涙目になってる子もいるだろうなか、
彼女が丸刈りにしたのは、覚悟を示したというよりも、
まあ、そうしなきゃならない感じに押されたのかなあと、なんとなく思う。


ともあれ。
厳しい経営環境が続く公営競技界。
がんばれ女子選手たち!