すでに人が歩いた道は選ばなくなりました。
CIRCUS 8月号の表紙を見て、
誰も歩いていない道を歩きたい
[女優]裕木奈江
この記事読みたいなあと購入したが、
ざんねん、出演した映画紹介がメインの
1ページのショートインタビューだった。
が。
表紙の文言をひらいた言葉、
(前略)すでに人が歩いた道は選ばなくなりました。
誰かが歩いた道にはすでにルールがあります。
一方、まだ誰も歩いていない草ぼうぼうの土壌は、
歩きづらくて大変だけど、他人のルールにゆだねなくてすむ。
こちらの方がきつくても精神的にはいい。
これを読めたから、よしとしよう。
※
もう20年も前か、
裕木奈江が演じた役柄とデフォルトの泣きそう顔のイメージによる、
彼女への世のバッシングはすさまじいものがあった。
それでも自らを捨てることなく草ぼうぼうの中へと分け入って
こつこつとキャリアを積んでいったことに頭が下がる。
バッシングに負けて、バッシングを恨み続けている者に。そして
道なかばであきらめたことを、しがらみやらなにやらのせいにし続けているものに。
それを恨み続けてもしかたがないんだよ、
のこされた時間にできることはまだあるんじゃないかな、と、
インタビューページに掲載された写真で、
裕木奈江は、やっぱりどこか心細げな笑顔で問いかける。
※
んー。やっぱり長いインタビュー読みたいなあ。
※
裕木奈江の写真ブログをちらと見る。
6月のある日のエントリーに引かれていた、
宮沢賢治の詩の一節
苦痛を享楽できる人はほんたうの詩人です。
今日のおらの思い入れに重なって、
勝手にさらにぐっとくる。