「さらい屋 五葉(八)」完結。
梅造がなかなか言えない仲間への信頼を
政之助がまっすぐに口にする。
梅造は、政之助が去ったあと、畳にころがり、つぶやく。
…気分がいいや
…。
秋空を仰ぐすがすがしさと、
風のつめたさを同時に感じるような
すこし淋しい台詞だった。
今日から10月。
※
にしても「さらい屋 五葉」、
こんなに見事に結んでくれるとはなあ。
新シリーズの新刊、どこやったかなあ。
※※
■怒りを押し殺すだけでは
人は間違った方向に進んでしまいます。
けれどその怒りを
弱くささやく者に向けることは
とても罪深いことです。
(「七人のシェイクスピア(2)」)