同じくくりで集められているからこそ、
放送作家の山名宏和の「アイデアを盗む技術」。
「アメトーク」の「くくりトーク」の面白さを分析。
ひとつは「対比」で、
(前略)前の話との差から、単独でその話を聞くよりも
インパクトがあるように感じます。こうやって
うまく「対比」が続くようにネタを並べることで、
観ている人を飽きさせない。
もうひとつが「共鳴」。
同じくくりで集められているからこそ、他の人の
話に同調しやすい。あるいは逆に反論しやすい。
つまり隣どうしの会話が弾みやすい。
「くくり」だから面白い、ですませるのではなく、
「くくり」だとなぜ面白いのか、を考えることが、
次の手を生みだすベースになっていくのだ。
※
「笑ってコラえて!」の「ダーツの旅」の
ダーツ投げの「ハードルを下げる」効果を解説。
番組で紹介する時点で、その町にはよほどおもしろいものが
あるに違いないと視聴者に思わせてしまうものだが、
しかし、「ダーツの旅」では、二つの要素で、
その期待値を抑えています。
それが「偶発性」と「限定性」(※選ばれた範囲でネタを探すというしばり)です。
なるほど。
でもって「ハードルを下げる」という言葉の解説、
提供する内容に見合った期待値に抑える、という意味です。
にも感心。