「風のガーデン」最終回。
主人公・貞美の末期にでてくる、
老父が孫のために創出した、ナツユキカズラの花言葉。
今年の冬に降るはずの雪
おおおおっ。なんと美しい。
その冬を迎えられない貞美のために咲いた花だ。
順番を間違えて枯れてゆく花だ−−。
※
倉本聰は、太い幹と根をもち、
枝先のひとつひとつに繊細な花を咲かせる巨木だ。
※
貞美は「家族」というミニマムな単位に戻り、その生を終える。
おととい読んだ西原の本にも、
人が生きてゆくということは、もしかすると遠い遠い家路なのかもしれない。
そんな一節があった。