コンペはたったひとつの極端に突出したアイデアを探しているのだ
平松剛の建築ノンフィクション『磯崎新の「都庁」』。
磯崎新は コンペとは、
要項で与えられた条件を満たしているだけではダメで、
プログラムの制作者と審査員に対して賭をするものだという。
コンペはたったひとつの極端に突出したアイデアを探しているのだ。
おおお。
その一方、コンペの実態について、こんなことも言っている。
「いや、僕は出来レースじゃないコンペなんて、
世界中どこにもないと思ってますよ、経験上ね。ハッハッハ」
ハッハッハッって…。
建築のコンペでは、たとえ採用されずともその理とアイデアが公開され、
それを見た別のひとからの依頼を呼ぶ側面もあるようだが、タフだなあ。
※※
クイズのネタになるトリビア。
(前略)建築士法も(田中)角栄の議員立法によって制定されたものだ(一九五〇年五月公布)。
おかげで、なんと日本の一級建築士第一号は田中角栄その人なのである。
わはははは。