玄武の玄は黒

ANAの機内誌「翼の王国」。
中国特集の記事の、
風水最強の四神相応の図をぼんやりと見ていた。
四神相応の図は、格闘漫画とかによく出てくる


         玄武(北)

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白虎(西)−−−−−−−−青龍(東)
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        朱雀(南)


の、猛獣配置なのだけど。
あれ、白、青、朱、とみんな色がついてるのに


  玄武


って。と思い、ああっ。玄武の 玄 は 玄人(くろうと)の くろ、で
思いっきり 黒 の意味だったのか!!


と、家に戻って新字源。
玄の意味は
  1 くろ。くろい
で、2番目以降が 北向き、とおい、おくぶかい、しずか、… だった。
わはは。まったく知らなかった。
へー。玄は黒かあ。


※※

で、四神相応の図をあらためて見ると、


黒(玄)の対角が 赤(朱)。
白の対角が 青 になっている。


白の反対が黒、
赤の対が青が もっぱらのイメージだけど。
そうだった。


黒は 暗いの黒 で、反対は 明るいの赤。
白は もともと 標(しるし) = はっきりしている、という意味で、
青= 漠(あお)は 漠然としている、という意味だから、
言葉としては
白の反対が青、なのだ、と
むかーしむかーし、読んだのだった(何の本かは思い出せない)。


と、いうことで、
この四神相応図の色配置、それに則ってるじゃんと感心したのだった。


※※ 
  古代語の色彩形容詞は「赤し」「黒し」「白し」「青し」の四語であり、
 「黄」は「黄なり」で形容動詞であった。
  赤・黒・白・青・黄を「五色」という。
             (全訳読解古語辞典)


うぐっ?
たなばたのうたの五色の短冊は 赤・黒・白・青・黄 なのかしらなのかしら。