ぬいぐるみのはらわた

タイトル買いしたのはいいけれど、その本が「YURI-HIME(百合姫) COMICS」という
カテゴリーだと知り、やや腰が引けてた「乙女ケーキ」(タカハシマコ 一迅社)を読む。
短編集で、そのタイトルがどれも

 
  あかいかさ、しろいかさ
  みちくさ
  氷砂糖の欠片
  夏の繭
  彼女の隣り


など、繊細で静謐な美しさをたたえているなか、
異彩を放っていたのが

  
  ぬいぐるみのはらわた


一瞬残酷なようで、現物を思い浮かべるとそれはやっぱりやわらかく。
かわいいのか、怖いのか。
いずれ、すんごい鋭敏なものを感じ、平伏。