やっぱりどろろって名は俺の方が似合うらしい
DVDで「どろろ」を。
百鬼丸(妻夫木聡)は、自称・天下の大泥棒のこそ泥(柴崎コウ)に、
かつて自分が呼ばれた、
南の国で“人の形をした得体をしれないもの”を意味する名「どろろ」を使われる。
ある町で妖怪を退治するが、その正体を知られ町の者に石もて追われ、受容して曰く。
やっぱりどろろって名は俺の方が似合うらしい
い、いたましい。…が、
その百鬼丸に どろろは 盗人の心得を吹きあげたのち、
天下の大泥棒どろろ様、この名前、返しゃしねえよ!!
恬然としたセリフで救う。おおっ、ナイス構成!!
ほかにも
どろろの母が説いた「男として生きよ」との命言、
百鬼丸に“心臓”が戻ったときの言葉、など。
すばらしい、と、思ってクレジットを見たら、
監督・脚本は「黄泉がえり」のひとだった。
塩田明彦。
画面もめちゃくちゃかっこよかったので
どろろ第2部は劇場にいきます。
※※
夏に読んだインタビューで、「犬夜叉」高橋留美子が
「どろろ」を挙げ、
その設定がすごいと言ってたけど。
なるほどなあ。
そういえば、
人のなりをした得体のしれないものと人間の、
失われたものを探すロードストーリーで、
血縁の相克がからむ。
「犬夜叉」は、「どろろ」へのオマージュであったのだな。