ふたりで決めた事ならできると思います
エマを8巻までまとめて読む。
異国の地で再会するメイドのエマと貴族のジョーンズ。
別れを決めていたエマは、滂沱の涙とともに、
ジョーンズに心の揺れを打ち明ける。
どうして… 自分の決めたとおりにできないんでしょう……
応えるジョーンズ。
僕もそうです
でも ふたりで決めた事ならできると思います
ぐむむ。ジョーンズめ、キメやがったな。
いいだろう。エマと幸せになりなさい。
※※
一巻のあとがきで作者・森薫いわく、主人公は
メイドで無口で美人でメガネで照れ屋という
身もよじれんばかりに恥ずかしい設定
とあって。ほんとにもう。
おいらもそのメイド服の表紙におそれをなして敬して遠していたけれど、
馬車の時代のイギリスがしっかり描き込まれ、かつ、周囲の人物も魅力的。
ことに8巻番外編のケリーの万博話は絶品だ。
いや、けっこうなお点前でしたっ!
森薫には、次は現代を舞台にしたコメディを描いてほしいなあ。