挫折し続ける初心者のための 最後のジャズ入門

幻冬舎新書のタイトルなのだけど、
とても ふんぞりかえっている印象だ。
が、
これでいいのだ。
なぜなら。


  この本で書いた内容についてはともかく、すくなくとも紹介したCDを聴いて
  何も感じないという人がいたら、それはあきらかにその人の耳と感性に問題がある、
  つまりマイルス・デイヴィス『ビッチェズ・ブリュー』やビル・エヴァンス
  『ユー・マスト・ビリーヴ・イン・スプリング』がわからないということは、
  人生の何もわからないということであり、そういう人がジャズを聴いても
  しようがないだろうと、内心では密かに思っている。(あとがきより)


中の文章も こういう ふんぞりトーン。それを覚悟で読んでくれ、という予告になっているからだ。


だからって。


……人生の何もわからない、って。 …えぐっ、えぐっ。   …うえーーん!!!!




※※
…。えーと。
この新書を読んで、自分にはジャズはいらないと吹っ切れた、
と書いているコラムを見たけど、おいらも あきらめがついたずら。


■(前略)ジャズ初心者は、ジャズを、音楽を聴くということが
 「闘い」であることに気づいていない。数あるジャズ入門書にも、
 そのようなことは書かれていない。したがって闘う意志も認識もなく、
 はるかそれ以前に挫折したとしても無理はない。
■ジャズに挫折する人が多いのは、自分が「好き・きらい」さえ判断がつかない
 段階にあるにもかかわらず、あくまでも「好き・きらい」で対処しようとし、
 理解できないことを「きらい」として片付けることによる。
                      (以上、「挫折し続ける〜」)