能吉利人
(のう・きりんど? きりひと??)
おとーこーと おんーなぁの あいーだーにはー
の「黒の舟歌」の作詞者。
そのむかし、えっらいかっこいい名前だと思った。いまあらためてそう思う。
野坂昭如の旧譜がCD化されたのをつい購入し再会。
このひとの詞は、
すごい頭のいいひとがざっっくりと書いた詞、のような印象があったが、それも変わらず。
検索して謎が解けた。
能吉利人は作曲家・桜井順のペンネーム。つまり
詞・曲を平行してつくるひとに現れる、
“詞単品の完成度より、歌のまとまりとして面白ければいーじゃん”な
スタンスによるものだったのだなあ。
雪は千年ふりつもる
ほろびた心(いのち)にふりつもる
からの盃 まっ白けのけ
桜吹雪がまっ白けのけ
(春夏秋冬 冬 より)
こんな思い切りよくはなかなか書けない。…うっとり。
さて、
能吉利人は野坂に詞を書くとき用のペンネームで、
こどもの歌やらを書くときのペンネームは
水木ひろし
だった。
えーと、どう受け止めてよいものやら。
※※070202
あれれ。読み方「のう・きりんど」は、私の思い込み???
「のう・きりひと」と はてなキーワードにあり、
イエス・キリストのもじりだろう、としているHPも。
手塚治虫の「きりひと賛歌」の「きりひと」というわけか。
うーん。私のこの記憶はいったい…。
こどものころ同級生にサトー蔵人(くらんど)くんというコがいて、
それをかっちょいいと思ったことからの類推読み、か。うーんうーん。