松坂世代

松坂大輔ら、1980年4月-81年3月生まれの
プロ野球選手を指す言葉だけど、あらためて見てもすごいなあ。この言葉。


むかしは、相撲のニッパチ組(北の湖若乃花(二代目)麒麟児…)、サンパチ組(双羽黒北勝海小錦…)など、
生年をまんま冠にしていたものだけど、


松坂世代。だ。


高校時代、プロ入り一年目、そして同世代の選手が大学を経てプロ入りしてきたプロ5年目も。
圧倒的な存在感と成績を示し続けていたからこそ発生し、定着した言葉なのだ。


そういえばジャイアンツが自軍の大学経由中心の80年組を
「(松坂世代ではなく)エイティーズと呼んでくれ」と対マスコミに宣言したことがあるけれど。
気持ちはわかるが、あれはやはり、
「わたしたちにはちゃんとスーパーモンキーズって名前があるんです!」な
口とんがらかせぐあいで いただけなかった。
もう3,4年も前のこと むしかえしてごめんなさい。


ともあれ、松坂は60億円でレッドソックスが権利を獲得。
松坂世代を従えるにふさわしい輝きっぷりではないか。
(ニュースで飛び交う「落札」は、やはりいい言葉ではないなあ。
 実態を正確に表すことが次の健全なシステム構築につながる、
 という意味では、変に言い換えしないほうがよいけれど)



将棋の世界では、一度大きく離されながらも
近年また拮抗する実力を身につけてきた70年前後生まれの棋士たちを
羽生世代と呼ぶ。これも、
羽生を追い抜き、引き離し、同じだけ頂点に立ち続けるまでは、
藤井システムも緻密流も、奥歯を噛んでも首肯せざる得ないだろう。