擬人化した動物の絵本を
逢坂みえこ「プロチチ(4)」。
自分の息子が「おかたづけ」ができるよう
ごほうびシステムでしつけをする夫に、妻が
この方法には問題があるのでは、と切り出すが…
夫「問題って何が?」
妻「そりゃ 犬と同じしつけ方ってことよ」
夫「犬の知能は3歳の幼児と同じレベルと聞いたよ
それならちょうどいいんじゃないか?」
妻「でもあの人間の尊厳が」
夫「擬人化した動物の絵本を山ほど
見せといて 何をいまさら」
わはははは。ねえ。
※
巻の後半、逆にこの夫が実母に追いつめられる場面では
彼の苦しむさまは痛々しく息苦しかったけれど、
なんといっても逢坂みえこは絵柄が明るいから、救われる。
「永遠の野原」の締めつけられるようなせつなさを思い出す。
読み返すべいか。