阿漕(あこぎ)

「目でみることば」は、


  「高飛車」から「くわばらくわばら」まで
   40の言葉の由来を写真に撮った!


写真集というか言葉のカタログというか。
たとえばその「高飛車」なら、
敵陣4列目(なんかちゃんとした言い方があるともうがとりあえず)に
飛車が攻め上がった瞬間が美しい写真で切り取られているわけだ。


で。ぱらぱらっとめくって


  阿漕(あこぎ) 意味/ずうずうしいこと。
           義理人情に欠けあくどいこと


の文言の横に、美しい渚の写真が置かれてて、
なんだこれと手がとまる。


  「阿漕な商売」などと言われる阿漕とは、
  三重県津市にある阿漕ケ浦のことを指す。


なんでもかつて禁漁区だったこの場所で密漁するものが
多かった、のが語源とか。
わはは。
こゆう落差、たのしいぞー。



ちょっと残念なのが、表紙、の腰巻。
タコが物干しに足を広げるように干されてる写真に


  どうも 私が「引っ張りだこ」です


のアオリがついてるのだが。
この組み合わせのせいで、
“熟語の組成を無理やり写真にしてみました”な、
キワモノぽさがでてしまっている。
ああ、もったいないったら。
おら、ああわかったわかったってスルーしかけましたもん。