「助けてくださーい!!」

カンニング竹山ライブ放送禁止2012」。
テーマは、6年前に白血病でなくした相方・中島の死を笑いにかえること---。


当時「セカチュー」が流行っていて。
竹山が病室のドアをあけると向こうから中島が


  「助けてくださーい!!」


と、毎回、かの映画の名台詞を叫んだという。
いちども笑えなかったですよ!!!と竹山今更の大フンガイ。


重篤になり意識もなくなり、家族がとり囲む中島のベッドに、
友人であり後輩であるラブシングル中田とともに訪れる。
竹山が「がんばれ!!」など叫んだあと、おまえも何か言えと中田を枕元に寄せると、
中田は言った


  「がんばってください。もう少しなんですから」


そういうこと言う!!?
わはははは。
思いはあるんだろうけど、どうしようもないズレた言動をしてしまう後輩への怒りと慈しみに
何度も笑う。



相方の死について話して泣かせることなんて簡単だ、
当時よく泣かせ話をというオファーがあったけれど全部ことわった、
そんなことをしても中島はよろこばないと思った、
中島の死の前後におきた笑えるはずの事ガラを話したことはあるが
会場がひいたりしてうまくいかなかった、
「放送禁止」ライブでもこれまで中島の話はほとんどしてこなかったという、竹山。
彼は、そうして時機をうかがい、ネタを練りこみ、7回忌の今年、
本当に「泣かせ」なしで、笑える話だけで2時間を話し切った。


出棺のとき、三途の川へ向かう相方の顔を酒びたしにしてしまったこと、まで、
すべて見事な笑いに変えていました。


だからこそ、目頭が熱い熱い。拍手。