思っただけで失格じゃねえか!

「いとしのニーナ」(4)、完結。
厚志が、自分のもとを去っていこうとする恋人を
なんとか振り向かせようと手紙をかくが、
その中で思わず書きつけてしまった言葉に激しく自己嫌悪し、
ビリビリに破り捨てる。


  それを言ったら!
  俺は失格だ!
  てゆうか!言わなくても!
  思っただけで失格じゃねえか!
  失格!!
  何に!?
  何かに失格なんだよ!
  終わっちゃうんだよ!!!



あだ。いだだだだ。
「思っただけで」失格なんだよなあ。ほんとは。
その言葉、せめて、せめて口にせず生きてゆかねば。


(連載がweb物件であることもあり。
 「その言葉」と物語の中で出会う悦びをうっかり奪わないよう、メモせず)