親に勢いがないとこの名が付けられない
「名前力」。語感の科学を名前に展開した一冊。
「タケシ」は、多くの場合、喧嘩っ早い、
元気な男の子についている名前です。
親に勢いがないとこの名が付けられないので、
親も威勢がいい場合がいいようです。
うんうん。
親に勢いがないとこの名が付けられない
子供をこれからその名で呼ぶ日々の胆力がいるわけだからの。
「タケシ」と発音してみると、直観でそれはよくわかる。
「タケシ」少年のやんちゃ率はたしかにそうとう高そうだ。
その解説。
「タケシ」の語感は、舌の破裂音「タ」、
喉の破裂音「ケ」、前歯を強く擦る音「シ」の組合せ。
舌打ちと威嚇の音韻が続くこの名で呼ばれれば、
常に誰かに尻を叩かれているような気がします。