今回は、中国に家族ができたと思っている。

中合作映画「鳳凰 わが愛」で主演&プロデューサーを務めた中井貴一の、
中国での人間関係やトイレやシャワーとの格闘の日々を綴った「日記2」。
クランクアップの日の感想。


 (前回たったひとりで中国に乗り込み参加した)
 「ヘブン・アンド・アース」のときは、私は中国に友だちができたと思った。
  今回は、中国に家族ができたと思っている。


心身に難儀な日々を重ねてなお、こう言える強さに打たれる。
随所に

  (前略)プロフェッショナルとは自分の仕事に
  責任をきちんととれることをいうのだと気づかされる。


  (前略)戦争には、正統性というもの、すなわち正義や大儀などは、
  絶対にないのだと感じる。そこにあるのは、熱のようなものだ。


のような真面目で硬骨な洞察がでてくるのだけど、
それがまっすぐにこちらに届くのは、

  
  (前略。こんな苦労するのがわかりきっている映画に参加するよりも、ハリウッドのように)
  素敵なトレイラーに乗りながらバスローブ姿で準備を進める、みたいな憧れも本当は人一倍強いのだ。


自分の中の恥ずかしいものもコミでさらせる、
バランスのよい誠実さ?を以て臨んでいるからだ。