日本漢字能力検定協会が公募で選んだ2006年を表す一文字。


1995 震  1996 食  1997 倒  1998 毒
1999 末  2000 金  2001 戦  2002 帰
2003 虎  2004 災  2005 愛  2006 命


去年の「愛」にもみられたことだが
「命」を選んだ理由は
(まつわる慶事はあったものの)


A (=いじめ・飲酒運転による死亡事故等)という酷い事件によって 
B (=命)の大切さを知りました。
ので、Bを今年の文字として押します。という構成になっている。


世相の本体は A でしょが。


Bというテイのいい文字で、Aを覆い隠そうとする、
これは、ほれ。
ことし、いじめや耐震偽装問題その他、であらわになった


隠蔽体質


なので、「命」を選んでしまう時代の気分をひっくるめ、
ことしを表す ウラ一文字は



ということでどうかしら。


※※

過去の一文字は、おおよそ
大震災の震、毒カレー事件の毒、イラク戦争の戦、拉致被害者帰るの帰、
など目印としての力をしっかりもっているけど、やはり目をひくのは



阪神優勝の突きぬけ具合だ。
一文字を選んだ理由としては、
たとえば2000年の「金」ならシドニーの金メダル・“金・金”対談・二千円札発行、
など複数の理由があげられ、けっこうなるほどね、となるのだけど、
虎を選んだその他の理由は


選挙の年で候補者が「吠えた」こと
「虎の尾をふむ」イラク問題。


だ。…無理がある。


阪神優勝一色にそまった一年だった、と言い切ったらチャーミングなのだけど。